灯籠内の像
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A temple and a Jinjya:鎌倉:葛原ヶ岡ハイクコース〜大仏ハイクコース

1992年に「古都鎌倉の寺院・神社ほか」として暫定リストに掲載された、古都鎌倉へ。
2013年5月頃には評価結果が勧告され、6月に開催されるユネスコ世界遺産委員会における審査を経て、登録の可否が決定される予定。
(追記:2013/05/02 残念ながら鎌倉は登録されませんでした)
ただ、今日のコースで含まれているのは鎌倉大仏がいらっしゃる高徳院だけ(苦笑)

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今日のコース

さて、本日のコースは以下のとおり、葛原ヶ岡ハイクコースから大仏ハイクコースの約7km、4時間30分くらいのハイキング。
お天気もよく、また適度な風もあってほとんど汗ばむこともなく快適なハイキングでした。
地図は、鎌倉紀行 鎌倉ハイキングと観光ガイド(http://homepage3.nifty.com/kamakurakikou/index.html)からです。

■ 目 次
葛原ヶ岡ハイクコース スタートは東慶寺
浄智寺
葛原岡神社
銭洗弁天
佐助稲荷神社
大仏ハイクコース 大仏切通し
高徳院
甘縄明神神社
鎌倉文学館

スタートは東慶寺

元々、北条貞時が父親の8代執権北条時宗の死後、母親の覚山尼を開山(初代住職)として建立。1903年までは尼寺で後醍醐天皇の息女用同尼が住持として入寺していたこともあり、奥にある墓はなんと宮内省管理なんだそうです。
一方、この寺は「縁切寺」としても知られ、また中興の祖として釈宗演(男僧)が寺観を整え、その弟子の鈴木大拙が禅を「ZEN」として世界に広めたそうです。(http://www.tokeiji.com)

浄智寺

東慶寺から一般道を少し歩くと奥まったところに見えてくるのが浄智寺。
でも、今回は境内に入ることなく、すぐ脇の葛原ヶ岡ハイクコースへ。
幅およそ1m程度の、いかにも山間の民家用小道といった感じで、後ろを歩いていたかなり年上のお姉様方は「すてきだけど、車も入れず坂道を登らなきゃ自宅に行けないなんて、私なら暮らせないわぁ」と。一方、私は「あ〜、今の建築法上、建て替えできないなぁ〜」と思ってました(苦笑)

天柱峰
天柱峰
やがて階段を登っていくと、ハイキングコースらしくなり、しばらく登ると「天柱峰」と刻まれた石碑が見えてきます。
「天柱峰」の意味と由来はこちら。

浄智寺背後の天柱峰(標高97メートル)は、中国元の僧で浄智寺の住職も勤め、この丘を愛した竺仙梵僊が名付けたという。
「天柱」とは「世を支える道義」という意味。
竺仙梵僊は、ここからの景色を愛し、麓を終焉の地と定めて塔所「楞伽院」(りょうがいん)を構えて、詩文集「天柱集」を著した。
天柱峰山頂の「天柱峰碑」は昭和16年の建立。葛原ヶ岡・大仏ハイキングコースの浄智寺~葛原岡神社間の中程が山頂。
http://www8.plala.or.jp/bosatsu/page138jyotiji-tentyuho.htm より

さらに歩いていく途中で、水仙にも似たこんな花も咲いていたり、地面に散らばる花に頭上を見上げると──本当に高い木の上で咲いてるので落ちた花がなければ何の花か分からないくらい(苦笑)──たくさんの藤の花がちょうど盛りだったりと、なかなかすてきなコースです。

葛原岡神社

やがてハイクコースの由来になった葛原岡神社に到着。
敷地に入るとまず目に入るのが「縁結び」の絵馬やら男岩・女岩やら(苦笑) まっ、こういうものはほっといて、葛原岡神社の社屋へ。
この社屋、ご覧のように小さいのですか、明治天皇より明治17年勅旨をもって従三位を追贈され、同20年にご最期の地であるここ葛原岡に俊基卿を御祭神として神社を創建、宮内省よりの下賜金をもって御社殿を造営、鎮座祭が執り行われるという、実に由緒正しき神社なんです。
詳しくは葛原岡神社のサイトをどうぞ(http://www.kuzuharaoka.jp/about.html)
そして、神社前から源氏山公園にのびる道の途中にあるのがこのコースで唯一富士山が見えるスポット。
今日は本当にお天気がよかったので、みごとな姿を見ることができました。

銭洗弁天

源氏山公園から急な舗装道路を下り、次に訪れたのは銭洗弁天。
これはもうみなさんご存知のところ。でも、正しい名前は「銭洗弁財天宇賀福神社」
「宇賀神」とはWikipediaiによれば『神名の「宇賀」は、日本神話に登場する宇迦之御魂神(うかのみたま)に由来するものと一般的には考えられている(仏教語で「財施」を意味する「宇迦耶(うがや)」に由来するという説もある)。
その姿は、人頭蛇身で蜷局(とぐろ)を巻く形で表され、頭部も老翁や女性であったりと一様ではない。』とのこと。
初めて行ったのですが、お金は洗いませんでした(笑)

佐助稲荷神社

銭洗弁天からさらに下って、右に入ると連なる赤い鳥居、ここは佐助稲荷神社です。
急な階段を上ると、たくさんのお狐様が奉納された社が見えてきます。
この神社の右脇には「霊狐泉」と呼ばれるわき水があるのですが、今の時期は湧いているかどうかというくらい。

大仏ハイクコース

ここから大仏ハイクコースを歩きます。尾根沿いの道で葛原ヶ岡コースに比べるとずっと登山道っぽく、靴は最低でもスニーカーかウォーキングシューズ、できれば登山靴が安心です。
鎌倉には『鎌倉七口』と呼ばれる、山や丘などを掘削し、人馬の交通を行えるようにした道が7つ残っていて、今回はそのうち『大仏切通し』を通り抜けます。
現在の新道ができるまではこちらの道が使われていたとのことですが、かなり細いし、急だし、ちょっと信じられないくらい。

高徳院

大仏ハイクコースを下りきるとそこは街中。一般道を歩いて高徳院、というより鎌倉大仏といった方が分かりやすい(笑)
境内は色々な国籍の人々で一杯。大仏の胎内拝観は20円ですが、一度に30人制限で長い〜列が。
今回で二度目ですが、やはり胎内拝観は諦めました。
大仏の裏手にあった灯籠の中に仏像?が入っていて……こんなのは初めて見ました。
それにしても、何度見ても鎌倉大仏って前屈みでなんか「疲れてるなぁ」って感じます。

甘縄明神神社

続いて、甘縄明神神社。
高台にある神社で、境内には「北条時宗産湯の井」があり、登ると街の向こうに海が見えて本当に良い景色。
で、神社ですが、正面に見えるのは秋葉社で、その裏に本殿があります。

鎌倉文学館

最後に訪れたのが鎌倉文学館。
元は前田侯爵家の別邸(国の登録有形文化財)で現在は鎌倉ゆかりの文学者の展示を行っています。
ロケとかによく使われているらしく、また都内にある旧古賀庭園の館と庭の作りが良く似ています。
文学館には靴を抜いて入るため、私は庭だけを見て回りました。バラが有名らしいのですが、あいにくまだ早く5種類ほどがやっと咲き始めたくらい。
来月半ばくらいにはみごとなんでしょうね。
道中の民家も凝った作りのものがあったり、すてきな洋館があったりと街歩きが楽しそうです。
で、最後の写真は長谷寺。
観音様が有名らしいのですが、ここの駐車場でバスに乗ったので入り口だけ(苦笑)

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