これは2015年12月の記録です。
落語や歌舞伎で語られる『愛宕神社』
今回行くにあたって一番驚いたのが、神社のある愛宕山が『23区内で一番高い山』だということ。
確かに境内には『三等の三角点』がありました。
「東京都の山は?」と聞かれたら、まず名前が挙がるのは高尾山。
でも「23区内の山は?」と云われても、きっと誰も『愛宕山』とは思わないでしょうね。
ちなみに、同じく『山』と呼ばれる北区の飛鳥山は?と思ったら、
「東京都で一番低い」とされる港区の愛宕山(25.7メートル)よりも低い山ではないかとして、2006年に測量を行い、実際に愛宕山よりも低いことを確認したとしている(測量結果は公表していない[1])。北区は国土地理院に対し、飛鳥山を地形図に記載するよう要望したが採択されなかった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/飛鳥山公園
うーん、標高わずか4.53m、人工の築山である大阪の天保山は『山』と認定してるのになぁ……
なお、国土地理院のWebサイトでは『山』についての明確な定義(例えば、標高○○以上とか)は記載されていません。
2 地図(数値地図)の一般的事項に関するQ&A にこう書かれているだけです。
Q2.6-1:丘と山を区別する基準は何ですか?
A2.6-1
国土地理院では定義はしていません.
辞典等によりますと,丘は,その周囲より高いが,山よりは低くかつ傾斜のゆるやかな地形である.山と丘の区別は明確ではなく,この定義に当てはまる地形であっても「山」あるいは「山岳」と呼ばれる場合もあります.
http://www.gsi.go.jp/kohokocho/FAQ2.html#Q2.6-1
一番近い駅は日比谷線 神谷町駅。そこから歩いて5分程。
高いビルに挟まれた、開けた空間の奥に見えてくるのが鳥居に銀杏にものすごく急な石段(男坂)。
この石段は「出世の石段」と呼ばれ、徳川家光の命で曲垣平九郎が山頂の梅の枝を採りに馬で駆け上がり、下ったという話が残っています。
詳しくは 愛宕神社の公式サイト 愛宕神社トリビア http://www.atago-jinja.com/trivia/ をご覧ください。
私はちゃんと出世の石段を登りましたが、ほんの少し足下に自信がないので降りは脇の「女坂」から降りてきました。
とはいえ、「女坂」は途中に踊り場があるくらいの違いしかなくて、それなりに急です。
けして大きな神社ではありませんが、平日の午後だというのに参拝者が10名ほどいて、さすがに有名な神社と云う感じです。
境内の様子は以下の写真でどうぞ。簡単な説明付きです。