8月3日に中の茶屋からスバルライン五合目までを踏破し、今回、はとバスの二泊三日ツアーでついに登頂!!
お天気は三日とも素晴らしい晴れで最高でした。
目 次
1. スバルライン五合目からスタート
2. 吉田口ルート六合目に合流
3. 七合目手前あたりから岩場
4. 八合目 標高3,100m
5. ご来光!!
6. 八合目
7. 本八合目 3,400m
8. 吉田口ルート 頂上
9. 須走口を下山
10.再び、宿へ
11.二日目のご来光!!
12.六合目合流点
13.五合目 小御嶽神社
14.ミニ情報
スバルライン五合目からスタート
この時の気温は25度くらい。晴天で日差しは強いもののやはり湿度は低いようで、カラっとした熱さです。
今回のツアーは42名……だったのですが、元々、五合目で集合した時点でフラついていた方が歩き始めて一回目の休憩時にガイドさんに勧められて離脱。五合目段階でついて来れず「馬で七合目まで……」なんて言っていたのでは仕方ないかと。
お盆の時期は普段より人出が少ないそうですが、それでも今年は世界遺産になったせいでまずまずの人出。
前回も疑問に思ったので隣り合った方に聞いてみたら、登山道の看板脇を指差して「泉ヶ滝はほら、ここですよ」
『滝』というにはあまりに小さくかつ枯れているので、まったく滝という印象がありません(笑)
吉田口ルート六合目に合流
整備されたジクザクに登って行く道をひたすら登ります。
帰り道、ここの派出所前に『POLICE』のキャップを被ったピッタリ系の黒シャツに迷彩パンツのスリムながら筋肉質な人が立っていたのでツアーの方が「本物の警官ですか?」と聞いたら、まさに本当に本物の警官。
いやぁ〜、この方、ものすっごく格好よかったです(笑)
七合目手前あたりから岩場
なにしろ登山技術も体力も危ういので、カメラはしまって写真はiPhoneで撮ることに(苦笑)
この辺りで緩〜く頭痛。いよいよ来たかって感じです。
でも専門の山岳ガイドさんがゆっくり歩いてくれて、また短いですが休憩もちょくちょく入れてくれたため、それほど大変ではありませんでした。
八合目 標高3,100m
本日の宿「太子館」に到着。
山小屋は尾瀬に続いて二度目。ですが……こちらはまさに『山小屋』
夕食は甘口のカレー(少量)+白米(子供用のお膳一杯くらい?)+おかずが3品&デザートが1品。
食事後は翌朝食のレトルトのお赤飯、玄米ブランに350mlの水を配られました。
寝床は二段の棚に寝袋サイズが一人のスペース。明かりがないのでかなり暗く、みなさんヘッドランプをつけて翌日の仕度。
疲れていたせいか7時すぎ頃から寝始める方も出始め、そのまま就眠。
あ〜、熟睡はできませんでした。
寝ると呼吸が少なくなるので高山病が強くなる上、腰痛持ちにあの固い床、そしていびき・歯ぎしり、さらに寝袋が……暑い!!
私だけでなく他の方もそう云ってたので、間違いなく暑かったです(苦笑)
で、2時すぎに外のトイレを使おうと出てみると、前のテラスに数人の人が?! どうも一休みか外泊の様子。
振り返ると点々とランプの明かり。これが弾丸登山というのでしょうか?
見上げれば、夜空は素晴らしい星の輝き!! まさに都会では見られない光景。
あいにくカメラを持って行かなかったので写真はありません。
ご来光!!
翌朝は4時30分起床で、4時45分出発?!
半分ボーとした状態で仕度して、待つこと15分くらいでご来光。
最初、空を横に区切る辺りを見ていたら、その下の暗闇からの発光に「太陽はあそこだ!!」と軽く慌てました(苦笑)
ウールのアンダーに長袖のTシャツ、それに薄いダウンという格好。
でも風がなかったせいかそれほど寒くもなく、確か14度くらいだったはず。
なので、出発する前にダウンは脱いでしまいました。
八合目
ここは元祖室といって、江戸時代に富士山巡礼(富士請)の火付け役となった食行身禄(じきぎょう みろく)様が祭られていて、巡礼登山の聖地となっています。
この方、頂上にある奥の院で断食行したかったのですが許されず、八合目(昔の七合五尺目)にある烏帽子岩で入行されたそうです。
ここから本八合目までは苦手の階段です(苦笑)
本八合目 3,400m
そして標高3,400mの本八合目、浅間大社の境内に到着。
本九合目 3,600m
この辺りまでくると頂上を望むことができます。
ほんと、近くに見えるんですよねぇ〜(苦笑)
ここでまた岩場が出てきます。とにかく一歩一歩ゆっくり上っていくと白木の鳥居が見えてきます。
あとはほんのちょっと登るだけ。
吉田口ルート 頂上
八合目からは短い朝食──太子館で渡されたレトルトのお赤飯と玄米ブラン──と数回の小休止を取って10時頃に到着。気温は24度くらい。
ほど良い程度に風があり、うつらうつらと寝るには最適な天候(笑)
でも、日が陰ると20度くらいまで下がるので、こんな良い天気でなかったら本当に寒いんでしょうね。
ガイドさんからはラーメンを勧められていたので、しょうゆラーメンを注文。
値段は900円で普通に美味しかったです。
11時すぎからツアーはお鉢巡りに出発。でも、私は頂上に残りました。
高山病自体はほぼ収まっていたのですが、下山の体力を考えるとむしろここでのんびりしたいと思いまして。
お鉢自体はここからでも見られますし(笑)
雲が沸き、流れていく様子をボーっと見ていたら、驚いたことにツアーが戻ってくる2時間の間に、全体的には黒アゲハで尾部分の色が違うもの、黄色に斑点のあるものなど4種類の蝶を見かけました。
フワフワと飛び回って留まってくれなかったのでやはり写真を撮ることはできず。
見た時は「こんな高度なのに?!」と思ったのですが、今日ググってみたらやはり10種くらいが風に乗って飛来するそうです。
須走口を下山
途中、左側に八合目の「下江戸屋」が見えてきたら吉田口への分岐点です。
ここで間違える人が多いとは読んでいたのですが、一応看板──日本語&英語&ハングル──はあります。
但し、道なりはトレーラーが通行する幅広い道なので、天候が悪かったり暗くなっていたら看板や「下江戸屋」を素通りしてしまう可能性は確かにありますね。
このほかにも注意を促す看板はあるのですが、天候が悪かったり、暗かったりすると確かに気がつかないかもしれない。
ここだけは注意を引くような、例えばライトとか設置した方が良いと思いました。
再び、宿へ
さて、須走ルートは本当に細かな軽石でズルズルと滑り、砂埃がもうもうと立ちこめ、宿に戻ったときには靴・ズボン・ザック・ポールが砂埃で真っ白に。
くるぶしまで覆う長ズボンならスパッツはいらないけど、汚れ防止的には必要かな。
それとザックカバーをしておいた方が後始末は楽だと思います。
顔についても裸眼の人はサングラスやゴーグル、フェースマスクなどしたほうが良いでしょう。
私はいつも日本手ぬぐいを首に巻いているので後頭部で縛り、目の下から首まですっぽり覆ってしまいました。
マスクと違って顔全体を覆うので呼吸もしやすく、途中休憩でも下半分を巻き上げれば水も飲みやすかったで、お勧めです。
宿の番頭さんたちが用意してくれたブラシと雨水でほこりを落としてから宿へ。
二泊目は一泊目よりゆったり。
二日目のご来光!!
翌朝は同じく4時半起きの4時45分出発。
宿から少し離れたところでご来光を見て、吉田口下山道を下ります。
この日は下界まで見渡すことができ、左は甲府盆地、山中湖越しにご来光、右はと素晴らしい光景。
もっと晴れていれば甲府盆地の奥に八ヶ岳も見えるそうです。山中湖の奥、三角のとんがり山が金時山のはず……
昨日と同じくズルズルもうもう。短めのつづら折りながらそれぞれが急なので、勢いをつけないよう気をつけないとズルっと尻餅をつくことになります。
また、七合目まではトイレがありません。これもかなり重要(笑)
途中、落石防止のトンネルが3つあります。ここは落石が多発する場所で、実際に12名くらいが亡くなっているそうです。
脇にも道はありますが、不意の落石に備えてトンネルを通りました。
最後のトンネルだけは平地ですが、始めと2番目のトンネル内は結構段差のある階段になってます。
六合目合流点
そうして六合目合流点まで戻ってくると、周囲はダケカンバなどの樹林帯。
後は一昨日通った道をスバルライン五合目まで戻るだけです。
途中、馬子さんと少女を乗せた馬がいたのでパチリ。
この馬、ご機嫌が悪かったのかなかなか歩こうとせず、馬子さんが困ってました。
五合目 小御嶽神社
元々はこの神社がある小御嶽山があり、その脇から火山の噴火が起こって現在の富士山になったそうです。
前回、前々回と寄らなかった小御嶽神社に参拝して、二泊三日の富士登山は終了。
登山初心者な私が無事登頂・下山できたのは、富士山の山岳ガイドさんのおかげです。厳しい人もいるそうですが、この方にガイドしてもらって本当に良かった!!
ミニ情報
ここからは登山される方へのミニ情報
- 五合目以降、クレジットカードは使えません。五合目と山頂の郵便局では現金の取り扱いはありません。つまり、必要なお金はちゃんと持っていきましょう。
- 有料トイレは山頂だけ300円(男性用小便器を横に見ながら奥に個室という、ちょっと女性には行き難い造り)、他は200円。
とりあえず2,000円分の百円玉を用意してましたが足りませんでした。
店で両替してくれますが、二泊三日ならトイレ用に3,000〜4,000円くらいは使うと思った方が良いでしょう。 - 飲み物は500mlでだいたい500円。場所によっては購入すると購入した本数分空のペットボトルを引き取ってくれるところもあります。
重たい思いをして持って行くより買った方が楽です。 - 五合目〜七合目間の乗馬料金は片道14,000円くらい。乗り合い馬車は1,000円らしい。
- タバコは携帯用の灰皿を所定の場所で、あるいは店で灰皿を用意してある場所で吸うことができます。
普通のライターを頂上で使う場合には、手で覆ってガスを溜めてからでないと着火しません。
愛煙家の方は素直にジッポーかターボタイプを持って行った方が良いでしょう。
下る途中、中国人か韓国人か、とにかく日本人ではない東洋人の男性が火のついたタバコを手に持ちながら下りてきたのでガイドさんが注意してましたけど、ああいうマナー違反はダメですね。 - ビールも売っていますが……値段は見そこねました。
ただ、山頂で飲んだ人によると、やっぱり酔いは早いようです。 - 高山病対策は、深呼吸、水を飲む、肩をほぐす、頭痛が始まったら鎮痛剤を飲んでもOK──但し直るわけではない、でしょうか。
とにかく、ガイドさんは仲間を待って小休止する際にも、必ず深呼吸とザックを降ろして肩をほぐすよう指示してました。 - 富士登山の服装・装備・持ち物の初心者向け準備ガイド2013 (http://fujisan.rash.jp/motimono/map.html) というサイトでさまざまな登山道の紹介マップを配布していたので、今回登った吉田口ルートマップを添付しておきます。これだけの地図を再配布OKなんて、太っ腹だぁ(笑)
富士山 吉田口ルートマップ