この情報は2016年2月時点でのものです。
マルタ共和国は316km2、人口409,000人。小さな島国ながら、欧州連合最小国です。
そのマルタでの移動方法はなんといっても、バス!!
ただ、日本国内でも地元以外でバスに乗るって結構レベルの高いことだったりするので、外国で「バス」というと躊躇しがち。
でも、そんなことは云ってられません。
なにしろ、地元の人でも「タクシーはバカ高い!!」って云うくらいだし、自分で運転するとなると、日本と同じ左側通行でも道は狭く入り組み、その上、1レーンは住人の駐車エリア。さらに一方通行や右折/左折禁止があちこちにあり、交差点は信号のかわりにロータリー。
私がペーパードライバだからそう思うのかもしれませんが、旅行者がすんなり運転できるとはとても思えません。
それに、地元の方々の運転は結構荒くて……歩行者には親切(笑)
細い道でも割とスピードを出していて、曲がるのに9割方ウインカーを出さないけど、横断エリアに人がいると減速、あるいは必ず止まって渡らせてくれます。
ということで、バスの乗り方です。
目 次
1.バスと路線と時刻表
1)停留所はこんな感じ
2)時刻表の見方
3)バス料金の支払い方
4)日中料金
5)深夜料金
2.Malta Public Transportの使い方
3.滞在者用にお得なチケットは?
1)数日〜1ヶ月程度滞在するなら……
2)もっと長めに滞在するならこちら
バスと路線と時刻表
マルタのバスはこんな感じで、前乗り・後降りです。(LineNo.X1〜X4 空港行きのバスは前乗り・前降りです)
正面にはLineNo.(路線番号)と行き先が表示されています。
停留所はこんな感じ
停留所にはバス停名とLineNo.(路線番号)が書かれてます。
一つの停留所に一路線だけというのはあまりなく、いくつかの路線バスが来るので、自分が乗りたいLineNo.のバスが来たら『乗るぞ!!』と意思表示します。
とはいえ、特別なことをする必要はなく、前に出たり、軽く手を振ったりでOK。
時刻表の見方
バス停にはLineNo.毎に時刻表が記載されています。
但し、この時刻表、あまり信用できません!!
Malta Public Transport(https://www.publictransport.com.mt/en/trip-planner)にもルート検索や時刻表が掲載されていのですが、かなりアバウト。
まあ、日本のように『きっちり正確』は求めてはいけません。
それに、停留所で待っていたらやってきた係員が明るく「今度のバスは来ないよ。故障しちゃったんだ。次は○○時○○分ねぇ」なんてこともありまして(苦笑)
バス料金の支払い方
バスに乗ったら料金を支払います。この料金がまた変わってまして、全部で3パターンあります。
日中料金
これには『冬料金 €1.50』と『夏料金 €2.00』の2種類があります。
上記のMalta Public Transportには書いてありませんが、マルタでは2016年度サマータイムは3/27〜10/30までなので、おそらくそれに合わせて……なのではないでしょうか。
このチケットの良い点は『始めの乗車から2時間までなら何度でも乗り放題』ということ。
この画像では初めて乗車した時刻が10:41なので、乗車時が12:40までなら何回でもバスに乗ることができる。ということになります。
2回目以降のバスにはチケット(特にVALID UNTIL:時刻 と日付部分)を運転手に表示すればOK!!
場合によっては、QRコードを読み取り機にかざせと云われるかもしれませんが、いまのところそのように云われたことはありません。
また、チケットはけして捨てたり、なくしたりしないように気をつけてください。
検札でチケットがないことが分かった場合、罰金を徴収されるそうです。
(サイトには罰金額は掲載してないようですが、ヨーロッパではこういう公共機関での罰金はかなり高いのが普通です)
深夜料金
すべての路線ではないようですが、23時から翌日5時30分までは深夜料金で€3.00になります。
日中料金から深夜料金をまたいでしまう場合、上記の『2時間有効』は効かず、深夜料金を支払うらしいです。
Malta Public Transportの使い方
例えば、首都であるヴァレッタから世界遺産の『タルシーン神殿』に行く場合、Malta Public Transportでは次のようになります。
『ヴァレッタから』なのに、検索の出発点は一つ手前の『Floriana』で検索?
そう、ここがポイント。
『Vallettaから』で探すと『Floriana』でバスを乗り換えてヴァレッタ内をグルッと回って、またFlorianaに戻って……と出てきてしまうんです。
そこで、表示された『81』のルートを確認すると、ちゃんとヴァレッタを経由するんです。
うーん、せっかくのルート検索ですが、このように使い手が考えて検索しないと「なんで?」って結果になりますので注意してください。
表示されている時刻は月〜金用と月〜土用で、日・祝日は掲載されていません。
もっとも、上に書いたように『予定時刻はあってなきもの』
ルートによっては日・祝日は運行していないこともあります。
困った時はインフォメーションに聞くのが一番でしょう。
なお、各方面のバスを乗り換えるならヴァレッタまで行かずに『Floriana』の一つ前『Bompi』で乗り換えることもできます。
ボンピーは道路が立体交差になっていて、それぞれの停留所は地下道で行き来できます。
でも、「まだ路線やバスの停め方がよく分からない」、「時間はかかっても、始発で座りたい」というならヴァレッタまで行って乗り換えるのが良いでしょう。
滞在者用にお得なチケットは?
数日〜1ヶ月程度滞在するなら……
●Explore (Adult €21 / Child €15) – Unlimited travel for 7 days
使用開始日から7日間乗り放題。深夜便も利用可能な、マルタとゴゾ島で使えるチケットカードです。
子ども用は10才以下です。
●12 Single Day Journeys (€15)
こちらは使用開始から1年間有効で、日中便と深夜便も組み合わせて利用できる、12回乗車可能なチケットカードです。
冬料金だと1回€1.50なので2回分お得になります。
また深夜便だけで使うと6回乗車できます。
夏料金だと1回€2.00なので9回分になってしまうのですが、どうなんでしょう?
このカードは複数人数(例えば家族とか)で分け合って使用できます。
これらの2種類のカードは、街中のグロッサリー(日用品を販売している店)や大きなバスターミナルのインフォメーションで購入可能です。(クレジット支払いOKです)
私は12週間の滞在中、このカードを2枚(+現金払いを数回)使いました。
もっと長めに滞在するならこちら
語学留学でしばらく滞在するんだけど……と云う方にはこちら。
●Personalised tallinja card(adult)
こちらは外国人でも作成可能な、定期券的なカードです。
使用にあたっては、Malta Public Transportから顔写真やパスポート番号を登録し、1週間程度でマルタの住所にカードが届く、というもの。
最低€20からクレジット払い……のようです。
こちらについては登録していないので詳しいことは分かりません。
検討する方はMalta Public Transportの説明を読み込むか、マルタ在住の方に確認してみてください。