お茶の水にある日本正教会(日本ハリストス正教会)の中心となる教会 ニコライ堂を拝観してきました。
拝観時間は毎日、
・夏季(4月〜9月) PM 1:00〜PM 4:00
・冬季(10月〜3月)PM 1:00〜PM 3:30
拝観料は300円 教会に入ってすぐのところで支払うと、簡単なパンフレットとロウソクがもらえます。
外部はこんな感じ。敷地内に入ってしまうと18mmのレンズでは全景は入りきれないので、全体を撮りたかったらもっと広角レンズが必要です。
さて、このニコライ堂、1884年から1891年、7年の歳月をかけてミハイル・シチュールポフとジョサイア・コンドルの設計で建てられましたが、1923年の関東大震災で倒壊、その後、6年の歳月をかけて復興したのが現在のニコライ堂です。
日本では数少ないビザンチン様式で1962年に国の重要文化財に指定されています。
こちらが正面。入り口の上に描かれているキリストが持っている聖書?には日本語で『太初に言有り 言は神と共に有り』と書かれています。
教会は十字架の形に造られていて、入り口は十字架の縦棒の下の位置にあります。
正面を通りすぎて奥まで進むと、十字架の右棒部分が見えてきます。
ここにはこんな感じのステンドグラスがあります。
本当なら内側から撮りたいんですけど、内部は写真撮影禁止なので。
稚拙ですが平面図を書いてみました。
入り口を入ると献金台があって、ここで300円を支払ってパンフとロウソクをもらいます。
そのまま進むと十字架の真ん中。柱のあるところまでが拝観者の入れるところ。
内部にはイスはなく、赤系のじゅうたんが敷かれています。
あちこちにイコンが掲げられていますが、装飾はほとんどなく、またじゅうたんの感じからちょっとモスクのような雰囲気です。
正面にはイコンの壁。この奥は神父以外は入れません。
本当ならここで終わりなのですが、とてもラッキーなことにちょうど結婚式が行われるというので、そのまま見学させてもらいました。
ここで結婚式を挙げられるのは洗礼を受けた信徒さん同士に限定されているそうで、今日の新郎はギリシャと日本のハーフの方。スーツではなく肩章のついた服を着ていたので軍関係の方でしょうか。
新婦は日本人で、とても長い裳を引いたレースのウエディングドレス。
面白いことに、十字架の長い廊下部分で神父が何事かをしばらく歌い、そのあとイコンの柱前に進んでまた歌い。
正教会では楽器演奏はなく、神父の歌に応じるように右翼にいるおじさま・おばさま方の合唱隊が歌声をあげるという、一般日本人にはまったく馴染みのない方法。その上、参列者も三々五々集まって周囲に立ってるだけ。
すっごく不思議な感じでした。
で、参列者が写真を撮っているので係りの方に聞いてみたら「このご時世なので」という回答。
お目こぼしいただいたと思って2枚だけ撮ってきました(笑)
思いがけず見学させていただいてありがとうございました。どうぞお幸せに。