この情報は2016年2〜4月の時点のものです。
あご足付きのツアーならともかく、語学学校の寮、特にキッチン付きの部屋を借りた場合、気になるのが食料物価。
そこで、寮の設備や食料などについてご紹介します。
学生寮ってどんなとこ?
私の住んでいる寮は語学学校の生徒だけでなく、ホステルとして一般客も宿泊可能。
ドミトリーやキッチン付きの1人部屋からファミリー向けなどさまざまな間取りがあり、実は同じ間取りはまったくないという建物。
ルームキーはカードタイプで、ホテルでよくあるのように、カードキーを所定の箇所に差し込まないと部屋の電気がつかないようになっています。
また、建物の玄関ドアもこのカードキーで解錠します。
部屋はキッチン付きでIHコンロ2口、1ドア冷蔵庫、電子レンジ、大皿/中皿/小皿にボール皿、カトラリー(スプーン・フォーク・ナイフ)などは揃っています。
フライパンや包丁、それと小さなヒーターはレセプションで貸し出してくれます。
電子レンジを使う時は注意してくださいね。
電圧が違うので、ハイパワーのまま、日本の感覚で時間設定すると大惨事に見舞われます。
カップ8分目の水に粉末のコーヒーを入れて2分加熱したら、沸騰したコーヒーが溢れてレンジ内が……を2度ほど(苦笑)
マルタの2月は結構寒く、東京よりほんの少し暖かいくらい。
でも、電気料金がものすごく高いので、建物や部屋の暖房設備はなく、貸し出してくれるこのヒーターだけ……らしいです。
冬の時期に留学する寒がりさんは防寒着を持ってきたほうがよいかも。
さて、借りている部屋はちょっと広めの1ルームに、タンス、シングルベッド、机イスが設置されています。
また、シャワーとトイレ、洗面台は別でまとまっています。
コンセントはいわゆるヨーロッパタイプの3口タイプがあちこちにあるので、電気機器を大量に持ち込んでも十分(笑)
朝食付きなので、食堂のオープン時間中に食べることになります。
何人かのヨーロッパ人に聞いたのですが、ヨーロッパでは朝食は軽くかコーヒー程度、昼・夜をがっつり食べる習慣らしく、出される朝食はパン2〜3種類、コーンフレーク2〜3種類、ハム2種類、チーズ、ペストリー、バター、ジャム2〜3種類。
野菜はレタスとトマト(但し、ない場合もあり)、リンゴ、オレンジジュース、コーヒー。
えーと、ドレッシングはなく、毎日同じメニューでした(苦笑)
たくさん食べたい、種類を食べたいという人は自分で用意する必要があります。
どこで買う?
寮の隣にパンや野菜、果物、缶詰め、瓶詰め、お菓子といった食料品のほかに、酒、タバコ、調味料、洗剤など、いわゆる雑貨店ともいえるグロッサリーがあるので、たいていのものはそこで揃います。
こういう小さなグロッサリーはあちこちにあります。
ただし、野菜と果物はコンテナーに入っていて『量り売りが基本』です。
必要分、例えばトマト1個をレジに持って行くと、重さを量って「いくら」という具合。
移動八百屋さんも見かけますが、『g当りいくら』という表示はまず見かけません。
「自炊はなぁ……」という方には、日本の調理パンのように野菜や肉・チーズを入れ込んだパンやパイ、ピース単位で売っているピザなどを店頭で売っているグロッサリーもあちこちにあるので、それを買ってもいいでしょう。
ちなみに、こちらは長めのソーセージを立て切りに1本入ったものと、リコリッタチーズのパイ、これで€2.60。
だいたいパイ類やピザは€0.50〜€1.00くらいと考えていればほぼ正解。
ちなみに、パスタソース€2.20、パスタ(500g)€0.85、チーズ(8枚切り)€2.00、ハム(8枚切り)€1.20、コーヒー(200g)€4.67、バナナ2本とプラム1個€1.00……といった具合。
あっ、あと、バーで地元のビール『Cisk』ハーフパイントは€1.70でした。
「パンばっかりなんで肉や野菜が足りないかも……」という方にお進めなのが『ケバブ屋』さん。
肉だけでなくサラダの種類もたくさんあり、サラダだけでも買えるので断然お勧め!!
例えばこちらは、ラムラップ€5.00とスモールサラダ€4.00。
でも、見た目以上にボリュームがあり、私ならこの二つを2食分にして満腹(笑)
サラダは一番上の米しか見えませんが、実はその下に3種類(コールスロー、ポテト、ナス)の各野菜サラダが隠れてます。
「あれとあれとあれ」と頼むと、かなり大きめのスプーンですくってくれます。
また、ラップ内に巻き込む野菜は2〜3種類、好きなものを選べます。
さらに、店内で食べても残った場合にはテイクアウトできます。
(というか、それが当たり前らしい)
そして、一番肝心なのが『水』
500mlが€1.00〜1.50(グロッサリーだとだいたい€1.00)、2Lで€1.50、5Lだと€1.70。
2Lの6本パックなどもありますが、値段はもちろん、持ち運びやゴミの量を考えると断然5Lがお得です。
「マルタの水道って飲めないの?」
ほかのヨーロッパの国に比べたら、確かに飲めるほうだと思います。
但し、元々マルタは水源に乏しい国で、各建物の屋上には貯水タンクがあって、その水を使っています。
つまり、貯水タンクの清掃をどの程度頻繁に行っているか……が問題でして。
あるマルタ人は『こういう状態だから、水道の水は湧かしてからでないと飲まない』と云ってました。
なので、日本人は素直に水は買ったほうが良いと思います。
まっ、私は歯磨きとか洗顔とかはそのままこちらの水道水を使っちゃってますけど。
外食はどうなのよ?
マクドナルド、バーガーキング、サブウェイといったファストフード店や、海辺のカフェ、マルタ、レバノンなどよりどりみどり。日本食や中華もあるようですが、店舗数としてはかなり少ないです。
ランチはだいたい€10〜20くらいで、1プレート(パスタ、バーガー、ピザ、オムレツなどとフライドポテト+サラダ)とコーヒーかデザートといった感じ。
もちろん肉や魚介類のプレートになると、値段は上がります。
小食の人だと「量が多い」と感じるかも。
ちょっと良さそうな店でのディナーは事前予約したほうが確実です。
前菜(スターター)とメインにコーヒーかデザートが一般的らしく、単品でもコースでもOK。
ワインをグラスで頼んで、予算は一人€30くらいでしょうか。
名物はウサギ。ガーリック味(エスカルゴと似た味付け)で確かにおいしかったです。
喫煙者情報
マルタでは『公共施設、ならびに一般の建物でも屋内は禁煙』です。
その代わり、屋外では自由に吸えます。
そのせいか、マルタ人なのか旅行者なのかは分かりませんが、歩きタバコの人も結構います。
私は必ずマイ灰皿を持ってベンチとかで吸っているのですが、歩きタバコの人を見ると「タバコの投げ捨てはなぁ……」と思います。
次に、どこでタバコが買えるかというと、グロッサリーかバーになります。
棚からとってくれるところもありますが、自販機(屋内のみ)も結構あります。
10〜15種類(もちろん日本のものはありません)で€4.50〜6.00くらい。
自販機の場合、使えるお札は5ユーロ札のみ、ほかのお札、例えば10ユーロ札とかは使えません。
とにかく、毎日毎食外食というならともかく、思ったよりマルタでは食費がかかりませんでした。