眠れる女神像
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Malta:ハル・サフリエニ・ハイポジウム神殿 Hypogeum

この情報は2016年3月時点のものです。
なお、2016年4月4日から、遺跡修繕のため見学が停止されます。
見学再開は……分かりません。
何しろ、予約サイトにも掲載がないし、現地の係員も不明……とのことなので(苦笑)

目  次
1. 行く前に
2. 予約方法
 1) 注意事項
 2) 予約ページの使い方
3. 行き方
4. 遺跡見学

行く前に

ハイポジウム神殿はほかの神殿とは違い、地下の岩盤を削って作られたものです。
1902年に家屋の建築中に発見され、6年の歳月をかけて発掘されました。

眠れる女神像
眠れる女神像
発見当初は豊饒の女神に捧げた神殿と思われていましたが、発掘が進むにつれて遺骨も発見されたため、神殿から後に墳墓として用途か変容したのではないかと云われています。
埋蔵品からは有名な「眠れる女神像(Sleeping Lady)」や陶器、首飾りなどが発見されています。
これらのオリジナルはすべて国立考古学博物館に展示されています。
内部は撮影禁止、先に国立考古学博物館で全体模型を見て行くと、より分かりやすいと思います。

予約方法

注意事項

この遺跡だけ『完全予約制』、1回のツアーは10名限定、ガイド付きツアーでしか見学できません。
ツアーは 9:00、10:00、11:00、13:00、14:00、15:00の一日6回、料金は大人一人€30です。
注意点は、時間前集合、時間厳守、変更や遅れても払い戻しなし ということ。
また、Heritage Malta Multi Passは使えません。
当日、ツアーに空きがあると参加できますが、その場合の料金は大人一人€35です。

予約ページの使い方

Malta Heritage(http://heritagemalta.org)サイト内の[book&buy]から Ħal Saflieni Hypogeum Tickets をクリックして、予約ページ https://booking.heritagemalta.org を開きます。

ここでツアーに空きがあれば、その時間帯と空き人数が表示されているので予約できるのですが、[book&buy]には『2016/04/04から修繕のためクローズ』との表記が。

予約ページ
予約ページ

予約画面をキャプチャし忘れたので、一応、予約できたとして、続けます。
予約には、以下のメールで表示される項目を埋めたと思ってください。

contact number(電話番号)項目の脇には(+356)マルタの国際番号が記載されていて、それに続く番号を入力します。
私はこちらでSIMを買ったので、その電話番号を入力しましたが、必須項目だったかは覚えていません。

予約が完了すると登録したメアドに『Heritage Malta-Your Order has been Processed』とメールが届きます。

予約後に届くメール内容
予約後に届くメール内容

また、予約完了画面では『完了画面を印刷して持ってきてね』と記載されているのですが、旅行先では印刷もできず。
メールで問い合わせたら『The barcode on your mobile should be sufficient.』とのこと。
当日、受付担当者にスマホのメール画面を見せたら、バーコードではなく氏名と予約番号で確認してました。
まあ……そんなもんでしょう。

行き方

各バス停からの行き帰り
各バス停からの行き帰り
ハイポジウム神殿とタルシーン神殿は歩いて10分程の近所ですが、降りるバス停が異なるので注意してください。

下車するバス停は『lpogew』または『Pjazza』です。
降りてから一本道なので『Pjazza』のほうが分かりやすいと思います。

ヴァレッタからだと3ルートあります。
1:A6乗り場からルート番号81-Marsaxlokk行きのバス
2:A7乗り場からルート番号82-Birzebbugia行きのバス
3:A11乗り場からルート番号85-Marsaxlokk行きのバス
いずれも乗車時間は20〜35分程度。

このほかにも、パオーラのPjazzaを経由するバスだったらどれでも大丈夫です。
(乗り場は変わることがあるので、バス停に表示されているルート番号を確認してください。バスの時間はかなりいい加減です)

A地点から見ると
A地点から見ると

B地点から見ると
B地点から見ると
● Ipogew で降りた場合
降りたら道を戻ってバス通りまで歩きます。
バス通りから左に曲がって1ブロック目の右に曲がった先にHypogeumの入り口があります。

● Pjazza で降りた場合
そのままバス通りの坂をまっすぐ昇って来て、この交差点の先、1ブロック目の右に曲がった先にHypogeumの入り口があります。

ハイポジウムの入り口
ハイポジウムの入り口
左に曲がってすぐ右側がハイポジウムの入り口です。
「えっ、ここが?!」って感じで、思わず素通りしそうなくらい目立ちません(笑)
見学は予約制なので、人が溢れているとかもなく、本当にひっそりしています。

遺跡見学

建物内に入ると4.5畳くらいの待合兼ギフトショップと受付(トイレ有り)、その奥が遺跡ツアーの集合場所になります。
時間になると係員が呼ぶので、カウンターの奥に進みます。
ここで、荷物を持っている人は鍵のかかるキャビネットに預け、オーディオガイドをもらいます。
オーディオガイドには日本語もありますが、最初の展示室とビデオは英語です。

階段を降りると、簡単な紹介展示物とビデオ観賞ルームです。
だいたい紹介展示物に5分くらい、ビデオは10分程度です。
ビデオ自体は、タルシーン神殿やハジャー・イム神殿、イムナイドラ神殿なども織り交ぜたものなので、先に見ておくと「ああ、この部分はあの神殿の紹介だわ」と理解しやすいです。

ビデオが終わると、すぐ後ろのガラス戸が開き、ここから遺跡の中に入って行きます。
まずは一番古い、第一階層を見学。

続いて、第二層。工事の様子が分かる部分や、イタリアから入ってきた赤い石材を使った壁画がきれいに残る神託の間などを見学。
この第二層では、立て坑から有名な『眠れる女神像』が発見されたり、岩盤を削って、地上の神殿と同じような曲線の屋根の梁が残っていたりと一番の見どころ。

なお、床から1〜2m上の壁に開いている小さな四角の穴は次の部屋への入り口で、これは『床に溜めた人骨が1〜2mあって、人々はその上を歩いていたためではないか』と見られています。
(なにしろ7,000体以上の人骨が見つかっていますからねぇ)

第三層への階段は最後の一段と第三階層の床との間が2mほど開いているそうです。
(見学では降りません)
これは、上記のように人骨が一杯だったか、盗掘者を油断させるための落とし穴的なものではないかと見られています。

万人にお勧め……とは言い難いですが(なにしろ一人€30ですから)、チャンスがあったら見学するのもよいと思います。

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